私どもの地道な活動が評価され名誉ある大きな賞をいただきました。
(2009・10)
第61回「保健文化賞」は昭和25年、戦後人々が結核や伝染病で健康が著しく損なわれていた時代に創設された伝統ある賞です。国民の健康を取り戻すことが国づくりの基盤であるとし、公衆衛生の分野で活躍している個人や団体の顕彰をしています。今回の受賞者は、ホームレス支援、自殺防止、虐待等の社会の今日的課題の取り組みをしておられる方々や団体でした。61年間の歴史の中で助産師会としての受賞は本会が初めての快挙でした。
群馬県助産師会の「保健文化賞」受賞への道程は、今から15年前に遡ります。当時本会会員は明治・大正生まれの高齢者が大多数を占め理事会は形骸化しており、組織として機能不全の状態でした。昭和二桁の私はまさに異邦人。後継者も無く、将来の展望を見い出せないことから、長老たちは法人の解散を決議。精算人も選定され、官報にも告知し、解散手続きが完了直前となっていました。
しかし少子化時代の到来により助産師に新たな社会的関心が向けられてきたことから、長老を説得し、解散を白紙撤回して、22年ぶりに法務局に登記し再建できました。それが会長として3年がかりの手がけた最初の仕事でした。その後、潜在助産師を堀り起こし、後継者を育成しつつ体制整備を図り、市町村の母子保健事業、地域母子支援センターの電話相談事業、「いのちの大切さ助産師出前講座」等地域での活動を積極的に取り組みました。こうした一連の流れの中、再建してからの12年間に及ぶ地道な活動の実績が評価され受賞に結びつきました。
特に平成12年度、厚生労働省が策定した21世紀の母子保健のビジョン「健やか親子21」は今年度で最終年度を迎えますが、群馬県版「健やか親子21inぐんま県民運動」において、本会の課題はすべての項目で目標値を上回り成果を得たことが受賞のポイントとなりました。
第一生命の斉藤社長(当時)さんと。
贈呈式後の祝賀会では第一生命の皆様のおもてなしに感動!
本賞は第一生命の社会貢献活動の一環として行われています。