朗読劇「ハッピーバースデー」公演 その[3]

人と人とのつながりの大切さ

130人足らずの小さな団体がこれだけのことがどうしてできるんだろうか?誰しも持つ疑問だと思います。もちろん実行委員たち一人一人の働きが大きな要素であったことはゆるぎない事実です。でもそれだけではこうした結果を得ることができなかったと思っています。当日の運営は分厚い本に例えるなら最後の1ページです。でも最後の1Pが無ければ完結しません。そして最後の1Pにたどりつくにはそれまでのページの存在が必然です。

 

「助産師会がなにやら大きな記念行事をするらしい!」長年助産師会と何らかのかかわりを持ち、お互いに心を通い合わせ共に歩んできた関係者たちが、どう反応してくださるのか気がかりでした。まず45団体から後援をいただくことからスタートしました。ご後援をお願いするにあたっては、県から心強いサポートがありました。その他にも多くの方から心強いご支援・ご協力をいただきました。多くの皆さんの支えがあり当日をむかえることができたのだと思っています。

 

助産師の底力を発揮 一人一人の心と力を合わせて 

一流の声優陣による「朗読劇」の内容の濃さ!参加者からの反響!企画運営にあたった本会会員が発揮した底力!ご協力とご支援いただいた方々のあたたかさ!どれ一つとっても完璧に近いワークでした。目を閉じると今でも鮮明に当日の光景が浮かんできます。そしてスタッフみんなの心と力を合わせ精一杯がんばっている姿を想い起こすたびに目頭が熱くなるのです。

 

「あぁこれだけのことができるような会に成長したんだな」と感慨ひとしおです。15年前、いったんは解散を決議した法人でしたので。当日は80人の実行委員が運営に当たりましたが、大学生や一般のボランティアの方々からも協力が得られました。定刻よりかなり早くからご来場いただいた大勢の方々に対し、開場までの整然とした場外整備。場内で最も難しいのは自由席のうめ方でしたが、一席でも余す事無く、親切で粛々とした手際よい誘導に「実に見事!とても素人集団とは思えない。大いに学ぶところがありました」と関係者を唸らせました。運営にあたるスタッフはみな経験の無いことばかりで必死でしたが、それぞれの持ち場をしっかりと守りました。

 

午前・昼・夜の部3回とも各500席 合わせて1,500席すべて満席でした。心配していた立ち見の方も無くほっと胸をなでおろしました。実は白い妖精の飛来により、予定していたうちの200人はお起こしになれず85%の来場率だったのです。90%になった場合、立ち見がかなり出てしまう・・・。何とか85%で止まって欲しいと内心願っていました。天をも味方につけ、こわいほどすべて予測どおりの展開でした。

 

終了後一番うれしかったことは、喜びと充実感、達成感で生きいきと輝いていたみんなの顔です。 実行委員はじめ運営に携わって下さったスタッフ・ボランティアの方々、会員みんなの顔が、大きなことを成し遂げた喜びと充実感、達成感で実に生きいきと輝いていました。本番が間じかになり、当日の運営マニアルに添った行動計画が示されると、みんなに緊張感が走りました。当日を迎えるまでは準備に追われ、事務所は戦争さながら。実行委員たちは、前日も会場で軍手をしてホワイエのパネル展示の準備に追われ、夜遅くまでの力作業を行いました。実行委員たちの「やるっきゃ無い!」の意気込みで、てきぱきとした姿を目の当たりにした時、すでに「成功!」を確信しました。

 

当日も朝8時集合、夜は10時解散と長時間みんなよくがんばってくれました。後片付けが終わったのは夜の10時近くになっていました。最後に出演者・関係者たちと一緒に撮った集合写真は大きなことを成し遂げた喜びに満ちあふれていました。みんなのはじける最高の笑顔がすべてを語っているように思います。成功の鍵は用意周到な準備のもと、一人一人の実行委員たちや運営委員、ボランティアたち運営にかかわって下さったすべての方々の心と力を合わせた働きにかかっていたといっても過言では無いと思います。

 

大成功!

今回の記念行事のために新しく用意した名刺入れは150人分のポケットがいっぱいになっています。開催を決定してから約6ヶ月間、ご挨拶やお願いに出向いた方々からいただいた名刺です。悲喜こもごもの思いと軌跡がビッシリと詰まっています。半年間で無く50年間のド~ントした重みです。記念事業の趣旨を説明しご協力のお願いをしました。そんな心意気に賛同して下さった行政やマスコミ・関係各方面の方々から物心両面の圧倒的な支持を受けることができました。

 

社会的に意義ある行事であることを評価して下さったからだと思います。そうした広報活動は単に記念イベントのためだけでなく、助産師や助産師会の存在感のアピールにつながりました。このことは本会に、あらゆる面ではかり知れない財産をもたらしたことを意味しています。ここに県助産師会に新たな歴史を刻み込むことができました。みなさんありがとうございました。感謝 感謝です!